先月の11日にマンガ家の谷口ジローさんが亡くなられた。タッシーも好きなマンガ家さんで、このブログでも何回か紹介している。
訃報を聞いて初めて知ったが、結構年配の方だった。タッシーのイメージでは、もう少し若いかなと思っていたので、ちょっと意外だった。
谷口ジロー氏は好きなものの、まだ読んでいない作品も多く、今回はいい機会と思い、『「坊っちゃん」の時代』というマンガを読んでみた。
こちらは原作は関川夏央氏。画を谷口さんが担当。明治の中期から後期が舞台の作品で、夏目漱石、森鴎外、石川啄木など、当時の文豪の話だ。
正直、タッシーは文学作品に興味はなく、この作品も買おうかどうしようか迷ったが、谷口作品なら面白く読めるかもと思い、読んでみることに。
いろいろと脚色はされているんだろうけど、教科書でしかイメージのなかった夏目漱石、森鴎外とかが、人間味溢れる描写で描かれていて、自然と親しみが沸きました。
有名な作家さんもこんな人間臭いところあったんだなーと思ったり。特に印象的だったのは、石川啄木。検索してみるとわかるけど、あの人はなかなかのクズ人間(笑)。金借りっぱで返さないだもん。
正直、すごい面白い作品とは思わなかったけど、教科書でしか知らなかった人たちの、ちょっとしたプライベートが垣間見えて、おもしろかった。
タッシーみたいに当時のことや、彼らのことをよく知らない人の方が楽しめて読めるのかもね。