宇仁田ゆみのうさぎドロップ。全然知らないマンガで、作家さんも知らなかったんだけど、評判を聞いて買ってみた。全10巻でお手軽だったし。
早速、読み始めてみたけど、なかなか面白い。主人公のアラサー男がひょんなことから親戚の女の子・りんを育てることになるストーリー。離婚して男手1人でわが子を育てるという話はたまに聞くが、自分の子でも子どもを結婚もしていない男が1人で育てるというのは、なかなかない。設定自体、面白いし、子育てに四苦八苦している様子が、面白く、ほのぼのするシーンもあり、なごむ。
これはなかなかいいマンガかもと思った矢先、5巻から急に時間が進み、りんが高校生になってしまう。ここから急に普通の恋愛漫画に早変わり。正直、タッシーは少女マンガ系の恋愛モノが苦手。だから、このうさぎドロップも急に面白みがなくなってくる。ベタベタの少女マンガではないので、無理ってほどではないけど、前半の面白さがある分、正直残念。
しかも、最後の結末が、これまた微妙。主人公の行動に感情移入が全然できず、「そんな気持ち、感情でいたんだー」という冷めた感じになってしまった。りんの気持ちの方はまだわからんまでもないけど、主人公の気持ちは、正直ちょっと気持ち悪かった。たぶん、りん目線で読んでいれば、そこまで思わなかったんだろうけど。
ということで、4巻までなら、かなりおすすめだけど、それ以降は少女マンガ系の話でも全然OKな人以外はあまり薦められない感じでした。