先日の「新・のぞき屋」に続き、また山本英夫の「殺し屋1」。これも連載当時に読んでいたマンガなんだけど、正直、これまで読んだマンガの中でも、一番トラウマというか衝撃度の高かったマンガ。
殺し屋というテーマ通り、基本人がバタバタ死ぬシーンが多いんだけど、衝撃度が高いのは、死人が多いとか、死体の描写がリアルだからではないんだよね。実際、そこらへんの描写なら、いまはもっとグロいマンガとかも多いし。
このマンガが怖いのは、殺し方や傷つける過程の部分。ここが妙にリアルなんだよね。設定自体、進撃の巨人とかみたいなファンタジーではないので、リアルだし、殺す方法も実際にやろうと思えばやれる方法で殺しているので、「猟奇的な性格のやつがいたら、本当にこんな殺し方をするやつが出てくるんじゃないか…」って思わせる恐怖感があった(「進撃の巨人」見ても、「もしあんな巨人が本当に現れて、食われたりしたら、どうしよう」って不安にあることはないからね)。
たとえば、アイスピックみたいな凶器で何回も何回も刺して、徐々に殺していくシーンとか、腕力自慢の男が拘束した人質の腕を引きちぎって見せたり。マジで当時は怖かった。
じゃあー、なんでそんなマンガ読んでいたのかというと、やっぱ面白かったんだよねー。ストーリーはヤクザの抗争に主人公を含む外部の人間が絡んでいく話なんだけど、しっかり話が作られていてよかった(ただ途中から、上記のような衝撃度の高いシーンが増えてきて、読むのが怖くなってきたのも事実)。
誰にでも薦められる作品じゃないけど、この話を聞いて興味の出た人はちょっと読んでみて。