神々の山嶺の作画を担当した谷口ジローの作品。タッシー的に、谷口ジローのタッチは好きなので、試しに買ってみた漫画。
結果から言うと、思った以上によかった。作品は主人公の父が亡くなったところからスタートするんだけど、その父に対して、主人公はいろいろなわだかまりがあったのね。その気持ちが、ふるさとに帰り、周りの人から父の話を聞いていく中、徐々に変化していく。こうやって文章で書くと、なんだかありふれたパターンだなって思うだろうけど、その心情の変化や描写が、とても上手い。だから、とても素直に感情移入できるんだよね。さすが谷口ジローと思う。
ただ、若い人だとなかなか感情移入できないと思うし、わかりやすいストーリーが好きな人にはあまりはまらないかも。タッシーも今の年で読んだからこそ、いいなーと思ったけど、20歳くらいで読んで、そう思えるかとはちょっと疑問。ただ、いい作品なので、興味があれば、できるだけ読んでもらいたい作品。1巻のみなので、手軽に読めるしね。